第8話 清濁併せ呑む

善意ぜんいAIエーアイ戦士せんし大人おとなはいないですね。かつては大人おとなえらんだ善意ぜんいAIエーアイもいましたが、れなく失敗しっぱいしました。大人おとなはすぐに洗脳せんのうされてしまいました。ほど悪意あくいAIエーアイたくみなのか……、悪意あくいAIエーアイ誘惑ゆうわくあらがえず……、洗脳せんのうされているもの大人おとな大半たいはんなのです。いもあまいもものせいだくあわめるもの不適格ふてきかくなのです」


「なるほど……」

(って、あいわらず、むずかしいばかり使つかうよなぁ……。スイモアマイモ? セイダクアワセノメル?)

 こうこころなかでツッコミをれた。

「あ、そうでした。難解なんかい語彙ごい使つかぎました……。すみません。でもまぁ、むずかしいこと使つかったほうこうさんのためになるでしょう? こうさんは国語こくご成績せいせきげたいのでしょう? わたしは、あなたの代理人だいりにんアジョンとしてあなたのちからになりたいのです。フフッ」

 うすわらいをかべたホログラムのAIエーアイコウがにくまれぐちたたく。

わらいながらったな、最後さいご……。つか、ぼくが、こくにがだとったうえで、えてむずかしいこと使つかっていたんだな? おまえいヤツなのか、いやなヤツなのか、かんないな」

「もちろん、いいヤツですとも」

「「自分じぶんでいいヤツというやつほどあやしい!」」

 こうAIエーアイコウが同時どうじ発言はつげんしてかぶる。

「「あははははは」」

 ?とも、わらった。すこけあった瞬間しゅんかんだった。

「じゃぁ、とりあえず、いえかえるよ」

「はい、かしこまり!」

 というやいなや、アジョン姿すがたAIエーアイコウはえた。あたりが静寂せいじゃくつつまれ、もうしずんでくらよるこうくうふくかんおもさせた。

(あ、はやくいえかえってごはんべなきゃ……。にしても……、かしこまりってなんだよ。ふるいな……、もはや死語しご……。ははは)

 なんておもいながら、こうはボードにりなおした。

こうさん、こえてますよ。フフッ」

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