2020-07

小説本編

第8話 清濁併せ呑む

「善意ぜんいのAIエーアイ戦士せんしに大人おとなはいないですね。かつては大人おとなを選えらんだ善意ぜんいのAIエーアイもいましたが、漏もれなく失敗しっぱいしました。大人おとなはすぐに洗脳せんのうされてしまいました。余よ程ほど悪意あくいのA...
小説本編

第7話 一蓮托生

「テヘ。なんてね。すみません、またもやプチドッキリです」  AIエーアイコウの声色こわいろが戻もどる。 「話はなしが長ながくなったので、ひとまずトリセツについてはこのあたりでやめておきますね」  アジョンのAIエーアイコ...
小説本編

第6話 肝腎要

(話はなしが長ながい……。めんどくさい……)  国語こくごが唯一ゆいいつの苦手にがて科目かもくである洸こうは、思おもわず心こころの中なかでぼやいてしまった。 「あ、洸こうさん。すみません。トリセツ、長ながいですよね。一度いちど...
小説本編

第5話 取説

「では、今いまから説明せつめいさせていただきます」  洸こうはふてくされた顔かおで黙だまっている。 「まず、このリングには電源でんげんのオン・オフはありません。常時じょうじ起動きどうしています。ボタンのうち、青あお紫むらさき色...
小説本編

第4話 驚愕

「え!?」  洸こうは慌あわててリングを外はずそうとするがびくともしない……。  洸こうは焦あせる。恐怖きょうふで鳥肌とりはだが立たち、一いっ気きに顔かおも青あおざめる。 (やっぱり、自じ分ぶんの直ちょっ感かんを信しんじ...
小説本編

第3話 洗脳

「そうしてよ。理由りゆうを教おしえてくれないと信用しんようできないよ」  洸こうは鏡かがみに向むかって自じぶん分に声こえをかけているような錯覚さっかくを覚おぼえた。 「分わかりました。では説明せつめいします。私わたしがあなたに...
小説本編

第2話 懐疑

(なんで僕ぼくの名前なまえ、知しっているんだ?) (いったい誰だれなんだ? リングから聞きこえているよな?) (やばいよな? あやしすぎるよな?)  洸こうの頭あたまの中なかにいろんな疑問ぎもんが次々つぎつぎに浮うかぶ。...
小説本編

第1話 遭遇

「なんだ?あれは?」  葉月洸乃はづきこうの介すけは、ボード(空中くうちゅう飛行ひこうする板いた)に乗のって学校がっこうから帰かえる途中とちゅう、近所きんじょの公園こうえんで不思議ふしぎな光景こうけいを見みた。  いぶかしそう...