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第4話 驚愕

「え!?」

第4話 驚愕の挿絵1  

 こうあわててリングをはずそうとするがびくともしない……。

 こうあせる。恐怖きょうふ鳥肌とりはだち、いっかおあおざめる。

(やっぱり、ぶんちょっかんしんじるべきだった……。やられた……洗脳せんのうされるのか? どうしよう……)

 そのときだった……。

「♪テッテレー♪ ウッソでーす! だいじょうです! こうさん!」 第4話 驚愕の挿絵2

「なんなんだよ! おまえ……」

 あんいきどおりがじったようなひょうじょうかべるこう

「『クックック……、ひっかかったな……もうはずせないぞ……』というセリフはうそです。むかし、テレビというらくのコンテンツにあったドッキリといわれるたぐい冗談じょうだんです。一度いちどやってみたかったのです!」

「な、なんてヤツだ。じょうだんっているあいじゃないだろ?」 「そうですね、たしかに。リングの……」

「どうやったらはずせるんだよ?」

 AIエーアイコウのはつげんさえぎるようにこうたずねた。

第4話 驚愕の挿絵3

はずせないわけではないのですが、はずせるあいかぎられています。もし、こうさんがあくAIエーアイせんのうされたり、正義せいぎこころをなくしたりしたら、そのあとはずせるようになります。はずさなくてもリングのほうから自動的じどうてきはずれます。こうさんがまんいちそうなったあいわたしは、じんるいきゅうさいのために、あらたなAIエーアイせんさがすことになります」

「じゃぁ……いまはずせないじゃないか!」

「そうです。こうさん。でも、ぜんAIエーアイせんとしてたたかけつをしてくれたのでしょう? リングのはずしのことより、リングの使つかかたせつめいをさせてください。いわゆる、トリセツの解説かいせつです」

「わ、わかったよ」

 こう観念かんねんしてAIエーアイコウの説明せつめいくことにした。

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